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睡眠時無呼吸症候群SAS

SASの治療成績

今回は、検査室がまとめた当院の閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の治療成績についてご紹介します。

閉塞型睡眠時無呼吸症候群の治療は大きく分け
1、CPAP療法(持続気道陽圧呼吸療法)
2、歯科的ロ腔内装具(マウスピース)による治療
3、手術的治療
があります。当院では現在、主流になっている1・2の治療方法を行っています。

表1は、当院でPSG検査を受けた人の検査結果です。

表1




SASの診断基準(AHI)は、
AHI=1時間当たりの無呼吸+低呼吸の回数
AHI(5回以上がSAS)です。


結果は、80%の方がOSASと診断され、内訳は、「異常なし20%・要経過観察24%・マウスピース・CPAPにより治療を行った方が56%」という結果になっています。


表2
      マウスピースでの治療前後のAHI値                   CPAPでの治療前後のAHI値マウスピース治療成績AHI値CPAP治療前後のAHI値














上記の表2は、マウスピース・CPAPの治療効果を表しており双方共、「100%」AHIが低くなり、特にCPAPは、AHIが高い方にも有効な結果となっています。


表3
AHI値とSPO2の関係
表3は、ある方のCPAP装着による 「AHI・SPO2(動脈中の酸素飽和度)・いびき」の数値を治療前後で比較したものです。各項目とも正常値に戻り、CPAPの治療改善効果は著明で有る事を表しています。


OSASは、肥満が大きく関与していますが、BMIが正常範囲でも検査を受けた方の約44%が本症という結果も出ています。
これは顔面の骨格(あごが小さい等)・上気道の狭窄、上気道筋の易虚脱性が関係し、「いびき・無呼吸・昼間の眠気」等の症状が有り、肥満だけが原因で無いことが今回、確認できています。

最後にCPAPを使用し治療を継続されている患者さんの声をご紹介します。

 「以前から大きなイビキの持ち主でしたが、50歳を過ぎる頃から午後の疲れがひどくなり、特に会議・研修等での眠気がひどく、、岩崎病院の呼吸器科で検査していただいたところ、立派な無呼吸症候群と診断されました。以来、薦められたCPAPという治療器具を使用して寝ていますが、毎日スッキリとした朝を迎えることができるようになって人生が変わったような気分です。」 E・K(55歳)

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